昨今、社会問題化しているアスベスト(石綿)は、1970年から1990年にかけて大量に輸入され、その多くが建築物の建材として使用されてきました。
建材にアスベストが使用されているかどうかは、その建築物の竣工年によりおおよその見当はつきますが、分析を行うことでより明確になります。
当社では、多くの実績と経験に基づいて建材等のアスベスト分析(クリソタイル、アモサイト、クロシドライト、トレモライト、アクチノライト、アンソフィライト)を行っています。
岩石を形成する鉱物のうち、蛇紋石の群に属する繊維状のけい酸塩鉱物(クリソタイル)および角閃石の群に属する繊維状のけい酸塩鉱物(アモサイト、クロシドライト、トレモライト、アクチノライトおよびアンソフィライト)をいいます。「繊維状の」とは、アスペクト比(長さ/幅)3以上の粒子のことをいいます。
アスベストの種類と顕微鏡で観察したときの分散色は以下のとおりです。
注1)トレモライトとアクチノライトとは、屈折率ごとの分散色による判別は難しいことから、分析上は同一の種類として扱う。
注2)分散色の同定には、顕微鏡に附属のアナライザを使用し、アナライザを90°以上回転させて発色の状態を確認する。
⇔があるものはアナライザの回転により鋭敏色が著しく変化する様子を示す。
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