土壌中の油汚染調査・分析のご案内


 「油汚染対策ガイドライン−油含有土壌による油臭・油膜問題への対応」が制定されました。 (平成18年3月環境省)

 油汚染の問題、特に鉱油類を含む土壌(油含有土壌)に起因して、その土壌が存在する土地においてその土地にある井戸の水や池・水路等の水に油臭や油膜が生じているときなどは、油汚染問題の解決を図るために状況に応じた早急の対応が必要です。


TPH、油膜、油臭検査等を正確、迅速に行います
 当社では、地質状況・地下水の存在状況の調査、油を含む汚染土壌の嗅覚・視覚による現地調査と、それを補完する土壌TPH試験の実施、状況把握と対策提案等、包括的な油汚染対策・土壌汚染対策を行っております。

TPH試験とは
 鉱油類には様々な種類があり、油汚染問題を生じさせている油の状態も様々です。また、油の濃度が同じでも油臭や油膜の状況が異なります。そこで、油含有土壌に起因する油臭や油膜の把握方法については、嗅覚や視覚といった人の感覚によることを基本とし、それらを補完するものとして、関係者の共通の理解を得るための手段としてTPH濃度を用います。
  TPH:Total Petroleum Hydrocarbon(全石油系炭化水素)

TPH試験の概要
現地調査
前処理
機器分析

ガスクロマトグラフ法ー水素炎イオン検出器(GC-FID法)とは
 二硫化炭素で土壌中の油を抽出し、ガスクロにて分析を行う手法。クロマトグラムのパターンより、ガソリン、軽油、残油の油種判別及び、濃度の算出が可能。汚染された土壌の油種が不明な場合等に、有用な分析方法となる。


ガスクロマトグラフ法ー水素炎イオン検出器(GC-FID法)のクロマトグラム

 当社では、研究発表等参加する事により、より高度な技術習得に日々努めております。
主催 広島環境計量証明事業協会 平成18年度 広環協研究発表会
演目 油汚染土壌のTPH(全石油系炭化水素)分析の検証
演者 ㈱日本総合科学 環境測定分析事業部 分析課 谷垣 賢介

 平成15年、土壌汚染対策法が施行され、土壌汚染の状況の把握、土壌汚染に起因する健康被害の防止に関する措置が定められ、汚染のある土地については調査が義務付けられました。また、平成15年、国土交通省から「不動産鑑定評価基準の物件調査」に「土壌汚染」が新たに加えられた為、汚染された土地は担保評価も低下してしまいます。
 油汚染対策・土壌汚染対策の検討は信頼と実績ある当社にてお引き受けいたします。

May.2007 [07KB0001]