環境調査・環境保全のためのDNA分析のご案内


生物多様性の保全
 2008年6月6日、生物多様性基本法が、公布、施行されました。同法は、種内集団、種、生態系の3つのレベルの多様性を保全することにより、国土、生物資源を持続的に利用していくことを目的としています。
 生物の多様性を評価する上で、DNA分析は客観的なデータを提供してくれます。 日本総合科学では、DNA分析によって、正確な種の同定、地域個体群の同定、集団の多様性の評価を行い、お客様が国土、生物資源を適切に利用していくためのお手伝いをさせていただきます。
 当社のDNA分析・生物調査・環境調査と幅広い分野に精通したスタッフが、お客様のご要望に対し、計画立案・サンプリング段階から分析評価までトータルサポートいたします。


種・地域個体群の同定 集団の多様性評価
 近年、国外移入種(外来種)の移植による生態系の崩壊、国内移入種による在来種の遺伝子の攪乱が問題となっております。
 このような問題に対し、DNA分析は、正確な種の同定、地域個体群の検出を可能にします。
 生息地域の分断は、その地域に生息する生物種の遺伝的多様性を低下させ、また、近親交配をまねき、地方集団の絶滅のリスクを高めます。
 DNA分析は、種内集団の遺伝的多様性を評価する唯一の手段です。
ケース1:琵琶湖産アユと海産アユの識別
1)を改変
ケース2:サクラマスの遺伝的多様性
2)

自社ラボ内分析
自社内ラボでの分析により、
お客様のニーズにきめ細かく対応させていただきます。

Applied Biosystems社製
3130xl Genetic Analyzer
Applied Biosystems社製
VeritiTM 96-Well Thermal Cycler
・16検体同時処理キャピラリーDNAシーケンサー 塩基配列解析
・マイクロサテライトDNAフラグメント 解析などを行うことができます。
・DNA増幅装置 PCR反応により、DNAを増幅することができます。

業務の流れ
調査計画 → サンプリング → DNA分析 → コンサルティング
利用・開発等の目的に応じた調査計画を立案いたします。 当社の経験豊富な調査員が、適切な方法で試料を採取いたします。 DNA分析を行います。形態計測、胃内容物検査等、一般的な分析も承ります。 分析結果を解析し現状を報告いたします。また、開発・利用に際しての問題点などもご相談ください。
DNA分析・一般生物調査単体での案件もお気軽にご用命ください。
引用文献
1) 谷口 順彦; 魚類集団の遺伝的多様性の保全と利用に関する研究, 日本水産学会誌, Vol. 73, pp.408-420 (2007) .
2) 野口大毅・池田実・中嶋正道・谷口順彦; サクラマス集団解析のためのマイクロサテライトDNAマーカーの開発とその特性について, 水産育種, 33巻1号, pp.61-66 (2003).


お問い合わせ先
株式会社日本総合科学 DNA多型検査室
〒720-0832 広島県福山市水呑町456-2 FML Group Office 4F
TEL:084-956-4448 FAX:084-956-4449
Sep.2008 [08KB0003]