ヒラメのクドア寄生虫検査  かつては、クドア属の粘液胞子虫は魚類に寄生するが人体への健康的な影響はないものと考えられていました。しかし、近年、ヒラメ筋肉に寄生するナナホシクドア(学名:クドア・セプテンプンクタータ)が、下痢や嘔吐などの食中毒被害を引き起こす事例が多数報告されております。これに伴い、平成23年6月17日に、厚生労働省より、生食用生鮮ヒラメへの注意が喚起されております。
 当社では、種苗生産、養殖などの一次産業、食品加工などの二次産業、流通・食品販売・飲食などの三次産業のお客様が、安心してヒラメを出荷・提供していただけるよう、クドア寄生虫検査をご提供いたします。

生食用ヒラメ
Kudoa septempunctata
(水産庁ホームページより転載)

検査の流れ
 弊社では、平成28年4月27日付け生食監発0427第3号「Kudoa septempunctataの検査法について」により、リアルタイムPCR検査、および、顕微鏡の検査を行っております。
検査の流れ


養殖業における必要検体数
 農林水産省 消費・安全局畜水産安全管理課水産庁栽培養殖課平成28年6月別添「ヒラメに寄生したKudoa septempuctataの検査方法について」によれば、国際獣疫事務局(OIE)の水生 動物衛生規約に基づき、同一飼育水・同一種苗のヒラメは、30尾以上の検査を行う事が推奨されています。

主な分析設備のご紹介
Qiagen 社製
DNA 自動精製装置 QIAcube
 厚生労働省告知のDNA精製キットを利用する事が可能な、DNA自動精製装置です。DNA精製の工程を自動化することにより、より正確な定量が可能となります。

ライフテクノロジーズ社製
リアルタイムPCR システム StepOnePlus
 リアルタイムPCR装置を用いることにより、ヒラメ筋肉中に存在するクドア寄生虫のDNAの量を定量いたします。

 価格につきましては、ロットの状況、検体数に応じて御見積させていただきます。
 お問い合わせ、ご用命いただければ幸いです。